入院レポート その6~帰宅
その1〜5はこちらです
入院レポート その2 ~不平不満を並べてみる - ハクナマタタなIVFダイアリー
入院レポート その3 〜搾乳器恐怖症に - ハクナマタタなIVFダイアリー
入院レポート その4 〜4日目の奇跡 - ハクナマタタなIVFダイアリー
入院レポート その5 ~母親はこの私! - ハクナマタタなIVFダイアリー
退院の朝。
いつも通り7時に朝食を食べ、シャワーを済ませて荷物をまとめ、もういつでも退院できますよーアピール。
私の体温、血圧問題なし。
痛みはあるけど、全然我慢できるレベル。
とにかく早く帰りたい。
ベビ男のチェックアップと聴覚スクリーニングを受けて、問題がなければ無事退院となると言われたんだけども、
土曜日のためか、なんだか人が少なくてやたら待たされる。
小児科ドクターは、今日は来られないから代わりのドクターを呼んでおくねと言っていたのに一向に来ない。
結局最後まで見てもらうことなく退院しましたが。
3回くらいナースコールしてようやくナースがベビ男の聴覚スクリーニングをしにやって来た。
頭と耳に器具を取り付けて、音を聞かせ、脳の反応を見るというもの。
何やらすごく深刻な検査のように見える…!
ドキドキしながら見守る。
問題なし!
2週間後の自宅訪問のアポを入れてもらい、レッドブック(ベビの成長記録が細かく記載される母子手帳のようなもの)と出生証明関係の書類をもらい、夫に薬局で私に処方されてる薬を買ってきてもらい、やっと退院ー!
ていうかもう昼じゃーん!
今までお世話になった助産師さんとは、この日誰一人会えず!
その日の朝初めて箱から出して夫が設置してくれたチャイルドシートに、べビ男をうまいことフィットさせるのに駐車場でやたら手こずりましたが、なんとか無事に我が家へ連れて帰ることができたのでした。
1時間の差
昨夜からミルクの量を 90ml から120ml に増やしたところ、夜中4時間おきに起きるように!
それまで3時間おきの授乳サイクルだったのだけど、腹持ちアップしてちょっと長くねんねしてくれるようになったのかも?
1時間違うだけで、全然違う!
少し多く眠れて、ゆうべの夜中は心に余裕ができました。
今の授乳状況は、10分おっぱいをくわえさせてから、120ml ミルク × 7〜8回 という感じです。
それ以外にも、ギャン泣きするときや口をパクパクさせておっぱいを探す仕草をしてる時などもおっぱいをくわえさせてます。
搾乳してもあんまり取れないのでおっぱいはそんなに出ていないと思うのだけども、出る・出ないに関わらず、くわえさせれば落ち着くにちがいないんだ。とりあえず吸い付かせて泣き止ます。
という姿勢で臨んでます。
とにかく、1時間でも睡眠が増えるのはうれしいです。
ベビ男も少しずつ体も大きくなり、飲めるミルクの量も増えてきたのでしょうね。
飲むスピードも上がってきました。
夜中いっぱいねんねする親孝行ちゃんに育っておくれー。
訳も分からずいきなり外の世界にポーンと放り出されて、この世界に順応しようと彼自身も必死だったんだ。
ちゃんと日々成長しているんだなぁってわかって一安心。
入院に持っていったもの
帝王切開の入院(私立病院の個室利用、5泊6日)にあたって持参した荷物をまとめます。
2月の帰国時に必要なものは買ってきていたのですが、余裕かましてギリギリ(ほぼ前日)にパッキングするという怠けっぷりでした。。
〈私〉
・授乳口付きパジャマ x 2
・授乳ブラ x 4
ずっとノーブラで過ごしたので使わず
・マタニティショーツ x 4
傷跡をすっぽり覆って役立った
・靴下 x 3
病院の着圧ソックスを履いていたので使わず
・マタニティ用ナプキン x 1パック
初めは結構出血があったので途中追加でもう1パック買ってきてもらった
・母乳パッド x 1パック
母乳は出なかったけど、乳首が腫れて服と擦れて痛かった時に1つだけ使った
・パーカー
・コンタクトレンズ / メガネ
寝たり起きたりで、ずっとメガネか裸眼で過ごしたためコンタクトは使わず
・ルームスリッパ
これは重宝した!
・ヘアドライヤー
これも重宝した!
・ウェットティッシュ
初日の動けないとき便利だった
・ボックスティシュ
途中泣きまくっていた時義母が買ってきてくれた
・シャンプー類 / 洗面具 / 歯ブラシ
・化粧ポーチ
退院時もすっぴんだったため一度も使わず
・服用中のサプリ類
飲む余裕一切なし
・雑誌(ひよこクラブ)
読む余裕一切なし
・携帯 / 充電器
・イヤフォン
音楽やポッドキャストなんて聞く余裕なし
・ベビ男成長記録ノート&ペン
毎日欠かさずメモを取ってました
・授乳クッション
途中から持ってきてもらってすごく役立った(Milk barのtwin用です。使いやすくてほんとにおすすめ!)
・べビ男の枕(丸くて真ん中がくぼんでいるやつ)
でも病院内では、SIDS防止のためコッド内には何も置かないのがルールと言われ使えず
・退院時の着替え(初日に着ていたもの)
〈食べ物〉
・おいなりさん(どうしても食べたくて、前日に大量に作った)
・抹茶クッキー(これもなんとなく前日に大量に手作りした)
・飲むタイプのヨーグルト
・果物(りんご、キウイ、バナナ、ぶどう)
・ストロー付きの水筒に麦茶
〈ベビ男〉
・ガーゼ布 x 5〜6枚
ミルクの飲みこぼしを拭いたり必要不可欠!病院のは普通のハンドタオルだったので
・肌着 x 2枚
病院で用意されていた服は頭からすっぽりかぶせて着せるやつだったので、日本の前開きの肌着は着せやすくてよかった
・ムスリンおくるみ
病院のおくるみを使っていたので、退院時だけ使った
・ベビー用爪切りハサミ
爪が自分でポロっと取れていたので使わず
・ベビー用綿棒
全く使わず
・退院時の着替え
べビーのものに関しては、オムツ、おしりふき、タオル、ミルク、ボトル、沐浴グッズ等すべて用意してあったので何も持って行ってません。
搾乳パンプもMedelaの業務用のでっかいのを貸してくれ、ニップルシールドと乳頭保護クリームはくれました。退院時に、Huggiesオムツ1パックとおしゃぶりもくれました。
毎日、母に洗濯しに帰ってもらっていたので、そこまで着替えは多く持って行きませんでした。5日分でも割と少なめだったと思います。
入院中はとにかくラクな格好をしてました。体を締め付けないで、すぐにおっぱいが出せて、トイレもしやすい、ワンピースやチュニックタイプの服を着てました。
ショーツは絶対マタニティ用がいいと思います。普通のだと傷跡にあたって痛いかもしれないので。
暇つぶしグッズは、それどころじゃなくてまったく使いませんでした。
テレビも付いていたけど見る気にもならず。。
事前に支払いは済ませていたので、お金もMedicareカードもプライベート保険のカードも何も必要ありませんでした。
病院内で何かを買ったりすることもなかったです。
病室内は空調が一括管理されていたけど、だいたい半袖か七分袖で過ごし、肌寒く感じる時はパーカーを羽織って自分で調節してました。
ブランケットが薄くて、夜ちょっと寒くて3枚くらい重ねて使ってたけど、やたら重くて不快でした。日本のお布団が恋しかったです。
うちの子寝ません
毎日、事細かに記録をつけているんだけども、
ベビ男 あんまり寝ない。
寝ない、というより、起きる。すぐ起きる。
おっぱい10分+ミルク30分かかり、そこからひどい時は1時間近くおめめパッチリ。
結局、授乳から寝かしつけまでの一連の行為で2時間かかってようやく寝付いても、
1時間しかねんねしてくれない。
彼のおっぱいサイクル3時間きっちり守って、ちゃーんと起きる。
1日10時間も寝ていないです。
新生児は1日20時間は寝るんじゃなかったのか?
私自身の睡眠不足も極限。
初めのうちは、夜グズグズ言ってなかなか寝つかない事が多くお昼寝を割といっぱいしていたので、単純に昼夜逆転してるだけなんだろうと思っていたのが。
3週目に入ったあたりから、昼も寝ないが夜もっと寝ない!!
魔の3週目ってやつですか?
夕方〜夜中にかけてギャン泣きが増えてきて、抱っこしても動いても歌ってもオムツ替えてもおっぱいあげても、もう何しても泣き止んでくれない…
しかも、ベビ男 声がデカい。
あぁ、近所迷惑だろうなぁ。
そして、べビ男 やたら動く。
エビ反り伸縮運動のようなものを繰り返し、抱っこしていても全身反り返ってとにかく落ち着かない。
首の力がめちゃくちゃ強いんです。
手もよく動く。寝てる時もモロー反射しまくりです。
寝返りもうちそうなんですけど…
コットの真ん中に寝かせても、起きてみると90度向きを変えてコットの端っこで壁に顔をつけている!片足コットからはみ出して私のベッドに侵入しているし!
えっもうそんなに動くの?と焦る、焦る!
そして、やたら真っ赤になっていきむ。
頻繁に ”うーん、うーん!”と苦しそうに唸る。
えっどこか痛いの?苦しいの?ともう心配で心配で。
そのあとオムツをチェックしてうんちしていれば、うんちサインだったとわかるんですが、何もない時はお腹が苦しいのか便秘なんでしょうか。
赤ちゃんって本当に不思議で想像をはるかに超えてました。
正直、子育てナメてました。。
毎日新しい発見の連続で、大変だけど日々勉強です。
入院レポート その5 ~母親はこの私!
Day 5 です。
小児科ドクターから母乳の出をよくするために、Fenugreek というサプリを摂るように勧められ早速夫に買ってきて飲み始めました。
なんかカレーの香辛料みたいな匂いがする。
体重が10%以上減っていることについて、元々小さかったしちょっと心配だけどちゃんと飲めているから大丈夫!と言ってもらいました。これについても、そんなに体重を減らさせてしまったんだと自分を責めました(T_T)
夜中ずっと泣いて泣いて眠らなかった日の担当ナースには、与える量は毎回時間ごとにきっちり守るようにって言われて、フィード以外のあの手この手で落ち着かせようと頑張っていた。
朝、夫に再確認すると、小児科ドクターはマニュアルなんて無視して飲みたいだけ飲ませていい言っていたらしいのに、私の勘違いもあってそのナースの言うことをおとなしく聞いて、ひたすら泣き止むのを待ってました。
ほんとバカなことをしたもんだ。
母乳あげてる人達はあげたい時間にあげてるでしょ?
そうだよね
そして、ベビ男自身も学んでるんだよ。自分でお腹いっぱいって思ったらちゃんと吐いて教えてくれるから大丈夫、って教えてもらいました。
いろいろ初めてでわからないことだらけで、周りの人たちに頼りっぱなしでその人の言うこと信じるしかできなくなってるけど、おかしいと思ったら母親の本能を信じよう。
母親はこの私なんだ。
朝4時頃、飲んで多少は落ち着いてくれたので2時間ほど私も寝ました。
だけど、母は一睡もせずに一晩中ベビ男を抱っこしてくれてました。私を休ませるために。毎日朝から家に帰ってお昼寝できるから大丈夫って言ってくれました。
そしてこの日の朝10時と14時の2回、おっぱいが少し出たのでニップルシールドつけて、ちょっとだけだけど、初めて私のおっぱいから直で飲んでくれたのです。
あぁ、もうこの時の嬉しさたるや。一生忘れません。
助産師さんたちはすごく喜んでくれて、小児科ドクターにも伝えたところ、翌日退院予定だったのだけど、せっかくだからもう1日伸ばして、助産師さんたちとおっぱいの練習頑張ってみないかと提案されました。保険でカバーされてるからどうせ追加料金もかからないし。
正直、私はやっと明日家に帰れるー!ストレスから解放されるー!と帰る気満々だったので、どうしようかと夫と話し合いましたが、私のしたいようにしたらいいよと言ってくれたし、母もここの体制というかやり方に疑問を感じていたみたいだし(まぁ、日本とずいぶん勝手も違うしね)、おっぱいマッサージならママが毎日しちゃる!と心強い言葉も言ってくれたので、予定通り翌日退院することに。
母はだいぶ疲れて参っていたようで、早く帰りたかったと言ってました。
助産師さんたちは、あら〜残念ねぇ、私だったらもう1日残るわぁ、とか言ってましたけど、その1日で何かが劇的に変わるとも思えなかったし、病院にいることがとにかくストレスだったので正しい選択だったと思います。
実際、帰宅した日の夜、べビ男はきっちり3時間ごとに起きましたが、まったくギャン泣きすることはありませんでした。
入院レポート その4 〜4日目の奇跡
怒涛のDay 4です。
この日は朝からスヤスヤ寝てくれていて、私はべビ記録まとめたりしていたけど、やっぱり吐き気と頭痛があって死んでました。
今思えば、この時ちょっと情緒不安定になっていたと思うのですが、べビ男が泣くたびに抱っこできずにいて、夫がずっと泣いてるべビ男を抱っこしてあやしてくれていて、私は辛くてトイレにいました。
しばらくして出ると、前日からずっと気にかけてくれていたおばあちゃん助産師さん(南米系の方っぽい)がいて、私の泣き顔を見て察してハグしてくれ、またさらに泣くっていう…
もう自分がどうしていいかわからないって感じでした。
あとでこの病棟にいるラクテーションコンサルタントとお話しするといいよと言ってくれ、呼んでくれました。
4日目でも母乳が出ないことについて助産師さんの間でザワザワしだし、これはおかしいとなったのか、ここへ来て私のプロラクチノーマの治療歴の話が出ました。
そのラクテーションコンサルタントの見解だと、治療でずっと私が服用していたブロモクリプチンは、妊娠を望む場合は普通は服用しないらしい。なぜなら、副作用から母乳の分泌を止めてしまうことがあるから。
でも、もちろんその時のドクターにはIVFを始めることを伝えたうえで治療を始めたし、妊娠がわかった時点で服用をストップするようにとの説明しかなかったしなぁ。
そして、本当に申し訳ないんだけど、Day 6まで出なかったら今後あなたの母乳が出る可能性はほぼない、と断言されてしまいました。
夫と呆然としていたところに、私のラクテーションコンサルタントから電話が。
さっそく今の一部始終を話すと、薬は妊娠判明時(昨年の9月)には止めているし、諦めちゃいけないと Hand Express 続けるようアドバイス。
その日の夕方、なんとおっぱいがめちゃくちゃ張ってきました。
母乳も少し滲んでいて、パンパンに痛い。
南米系のおばあちゃん助産師さんはすごく喜んでくれて、あなたは人よりスロースターターだっただけよ、あきらめないでね、と言ってくれました。
その夜、担当ナースが滲んだおっぱいをシリンジですくってベビ男に与えてくれました!
夜中担当のナースはすごく献身的な人で、飲んでも泣き止まないときの対処法や、抱っこの仕方、上手なゲップのさせ方も教えてくれました。そんなの4日目にして初めて教わったよ。
昼間に体重測定があり、2,810gまで落ちてました。
そりゃそうだ、おっぱいは一切与えていないし、フォーミュラも言われるがままの絶対足りてないだろうなって量しかあげていない。
今になって思う。夜中、狂ったように泣き続けるベビ男はどう考えてもお腹を空かしていたんだ。
なんであの時助産師の言いなりにならず、母親の勘でもっと求められるがままミルクを与えてあげなかったんだろうと激しく自分を責める。
入院レポート その3 〜搾乳器恐怖症に
Day 3 です。
あいかわらず、言われた通り3時間おきに15分間のPump を続けてたら、左乳首がかなり出てきたのだけど、真っ赤に腫れて出血しそうだしヒリヒリ痛い。
助産師さんに言ったら、刺激が強すぎよ!とのことで保護クリームを塗ってもらいました。え、言われたから頑張ってやってたのに…
でも すこーしだけど母乳みたいなのがじわっと滲んだような…?
それからなんでこんなスパルタなんだとPump恐怖症になり、しばらく見るのも考えるのも嫌に…
夫に”Pump続けてる?母乳出た?”と聞かれるたびにプレッシャーに感じて”今その話はやめて”と言ってました。
ハンドマッサージだけは続けてました。
さすがにベビ男にはミルクを与え始めていました。母親の母乳をもらえてないことに対してすごく申し訳なくて、栄養的な面で大丈夫なのだろうか?と心配になり聞いてみたけど、問題ないと言われました。
また、初日からラクテーションコンサルタントとコンタクトを取ってアドバイスをもらっていました。
指を吸わせてみる
まだ吸う力が小さくてくわえないのだろうからボトルでなくシリンジでミルクを与えてみる
Skin-to-skinコンタクトを続けておっぱいを探し始めるのを待つ
帝王切開の場合、ホルモンバランスの変化でColostrum(初乳)が出るのが通常より遅れる場合があるが、時間かかるけど絶対出るからね
などと言ってもらい、少しだけホッとしました。
この日初めて沐浴させることができました。
頭髪に出産時の血が塊になってこびりついていて、早くきれいに洗い流してあげたいと思ってたんですよね。
初めての沐浴は、助産師さんに教えてもらいながらパパが担当しました。
こちらの沐浴は、お湯とシャワージェルをためたベビーバスに赤ちゃんを入れてその中で体や頭を軽く洗い、すすぎなし。
母はびっくりしてました。
今は家では、お腹を冷やさないようにガーゼを当てて入れ、途中からシャンプーを使って洗うようにしてます。
ベビ男はお風呂が大好きのようで、終始うっとりとした顔で沐浴を楽しんでいます。
こちらも自然と顔がほころびます。
この日の夜中は、相変わらずきっちり3時間おきにおっぱいを欲しがって泣いて起きました。
フォーミュラを大体40~60ml与えて落ち着かせて寝せ、その間2~3時間は私も母も寝ることができました。