ハクナマタタな育児ダイアリー

自我強め・超偏食王子(2歳児)と、大自然豊かなオーストラリアにいるのに、コロナを経てインドアに拍車がかかってしまったヒッキー母ちゃんの育児奮闘記録とたまに小言で毒吐いてスッキリするブログです

テクノロジーに支配された人間の行く末とは

Netflixドキュメンタリー映画「the social dilemma」(邦題:「監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影」)を観てみた。

 


The Social Dilemma | Official Trailer | Netflix

 

ソーシャルメディアがもたらす悪影響や弊害について色々言われるのは今に始まったことではないけど、これを観て改めて恐怖を感じてしまった。

 

昨今の人々のスクリーンへの依存度といえばもうすごくて、今やスマホは私達の生活になくてはならないものとなっている。

分からない事があれば、親や友人ではなくGoogleに聞く。

家から一歩も出なくても、仕事も買い物も他人と会うことだってできる。

このテクノロジーはもう生活の一部だもんなぁ。

 

私の息子世代が大きくなる頃には、一体どんな社会になってるんだろう、、、

スクリーンの中だけで生活できてしまう驚異の世界ができあがってしまうとか??

次に頭角を現すのはVRだろうなぁと、IT産業に従事する夫は言ってた。

 

 

FacebookGoogleなどの巨大テック企業でかつて働いていた人達が、今後の人類の未来について危惧することを深刻な面持ちで語るんだけど、食い入るように見入ってしまった…

 

私達が日頃ごく普通にやってる、Google検索したり、YouTube動画を見たり、Facebookに上がってきた広告をクリックしたり…っていう何の気なしに指先一本でやってること、これらは全て監視され、蓄積され、分析され、アルゴリズム化される。

 

そして、全く気付かないうちに、自分が見たいものではなく、企業が見せたいもの を見せられ、現実社会での行動や信念までをもコントロールされていく。

 

こういった生活に役立つ便利なSNSサービスを無料で利用できるのには必ずカラクリがあるわけで、その対価として私達自身が商品となって金儲け企業(広告主)へ売られてるってわけ。

 

 

特に、10代のソーシャルネイティブな若者達(アメリカなんかではZ世代と呼ばれるらしい。知らなんだ。)は、生まれた時からデジタルテクノロジー溢れる社会にいて、SNSが生活の全てになってしまってる場合が多い。

彼らにとってはごく当たり前のことかもしれないが、20年前を知る私ら世代からしたら、それはとても危険なことに聞こえるよね。。

 

劇中、ある架空の家族の日常が挟まれるんだけど、ティーンエイジャーの男の子が「ただのニュースだよ」って言って見てる動画が偏屈なプロパガンダ動画で。

若い子たちが、危険性のあるどんな動画や情報にもいとも簡単にアクセスできてしまう今の世の中って、、、

 

一体、今私たちはどんな世界に暮らしているんだ???って思う。

 

シンバがティーンエイジャーになった時、スクリーンの全てを信じ込んで心までも支配されてしまうのだけは絶対に避けたいけど…スマホを持たせないなんて100パー無理だろうし…

テクノロジーの明るい側面や受ける恩恵も多くあるだけに、そこの狭間でまさにDilemma(板挟み)ですよね…

 

 

Facebookの「いいね」ボタンを開発した男性が出てくる。

開発した当初は、「クリック一つで世界中に愛を広められるなんて」とその成功を疑わずにはいられなかったが、今や「いいね」の数を競ったり、「いいね」を貰えなくて鬱になり自殺してしまう若者が世界中にいる。

ま、彼が開発しなくても、どの道誰かがこういうアイデアは思いついて世に出てきていたとは思うけど、まさかこんな未来を想像してた訳ではなかろう。

 

今の若者は、寂しさや恐怖を感じても自分で対処できず、SNSに縋ってしまう。

まったく新しい世代の人間を作り出してしまったと彼らは言う。

 

こうなる前の世界を知る最後の世代は、今かもしれないよね。。

シンバ達世代は、きっとこうなってしまった今の世界しか知らないんだろうな。

 

いやー、怖い。

詳しくはとにかく見てほしいです。